ねこのきもち
  • 「猫を引き取った方から届いた手紙や写真の幸せそうな様子を見ると、仕事のやりがいや大切さを実感する」といった話に耳を傾けていると、熊本市動物愛護センターにはどことなく温かい空気が流れていると感じます。実際の現場では何に取り組み、何を目指しているのか、お話をうかがいました。

    *記事内容はすべて2026年6月1日現在のものです。


    あふれる猫を大切に守る、小さなセンターの日常


    「目指しているのは、“猫が施設に収容されなくてもいい社会”をつくることです」と話す藤野理恵さんは、配属されて4年目、獣医師の資格をもつ職員です。途中で何度か「ありきたりな回答ですみません」という言葉を添えた藤野さんは、「ここは設備も充実しているとはいえませんし、ほかの自治体にはない取り組みがあるわけでもないもので」と少し申し訳なさそうに話します。

    市の中心部から車で30~40分の場所にある熊本市動物愛護センター(以下、センター)の開設は1970年。管理事務所と収容施設のほか、2014年に完成した愛護棟からなる施設です。現在収容している猫は64匹とのことですが、思いのほか多い印象を受けます。「そうですね。たしかに施設規模からいえば30~40匹ほどが理想なんですが、ときには80匹くらいまで増えることも。もともと会議室だった場所も、今は猫部屋として使っています」

    自治体によっては猫のお世話を民間委託する場合もありますが、このセンターではすべて職員が対応しているそうで「朝出勤して、お世話が終わるとすでに11時をまわっていることもありますね」とか。


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