猫の聞き慣れない病気は、健康診断だけでは見つけにくい場合も。そういった病気を初期で発見するには、ちょっとした異変を見逃さないことが重要です。今回は、食欲不振やおう吐の症状から思いがけない病気が発覚した飼い主さんの体験談を紹介するとともに、それぞれの病気の特徴を獣医師の山本宗伸先生に解説していただきます。
愛猫が発症して初めて知った病気1.消化管好酸球性硬化性線維増殖症

消化管好酸球性硬化性線維増殖症(しょうかかんこうさんきゅうせいこうかせいせんいぞうしょくしょう)は、消化管に肉芽腫(免疫細胞の小さな塊)を形成して起こります。
白血球の一種である好酸球の強い反応により胃腸の壁が厚くなるため、食物の通りが悪くなり、強いおう吐を起こすことも。治療は免疫抑制剤などの投与が中心になります。
飼い主さんの体験談「検診時に主治医に相談、その後診断」
「長年、おなかの皮膚疾患で通院していた愛猫。おう吐と軟便が続いていたため、検診時に主治医に相談すると、エコー検査で異常が見つかりました。大学付属動物病院を紹介され、病理組織検査などの結果、『消化管好酸球性硬化性線維増殖症』と診断されました。
悪性腫瘍も疑われたため、そうでないことに安堵。1カ月に1度通院してステロイド剤を投与してもらい、体調は落ち着いています」(三重県 K.Aさん)